催眠術、習いたい人・かかりたい人

エリクソン催眠

エリクソン催眠とは

 

あなたは催眠術のかけ方に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

多くの方が、振り子などを目の前で揺らして、「あなたは、だんだん眠くなぁーるぅー」というようなイメージを持っているかと思います。

 

実際に、このようにしてかけることもあるのですが、これは古くより行われてきた『古典催眠』と言われるものです。

 

しかし、エリクソン催眠は、こうした指示的な暗示を出すのではなく、許容的で間接的な言い回しをしていくことにより、変化を起こしていくものです。
ここで重要になってくるのが、『言語パターン』と言われるマインドを方向づけるための細かな言葉づかいと、『メタファー』と言われるクライアントに変化をもたらすためのたとえ話になります。

言語パターン

 

言語パターンで重要なのは、クライアントの承認ということになります。

 

エリクソンのところに、クライアントの青年が来たとき、「問題を解決したいが、だまって座っていられない。あんたの言うことも聞くつもりはない。」といって部屋の中をうろうろ歩き回り出した時、エリクソンは、「では、歩き回っていていただいてよろしいですか?」という方法でアプローチをしたと言われています。

 

つまり、「そんなこと言わないで、椅子に座りなさい。」と相手に強制するのではなく、おとなしく座っていられないという彼の全てを承認したのです。
まずは、承認し、青年に話しかけるところからスタートして、その歩き方に対して言葉をかけていきました。

 

「それでは、次は右に曲がっていただくことはできますか?」
「その次、左は曲がれますか?」

 

こうしたことを延々と続けていると、青年は椅子に座らせられたり、無理に悩みを話すこと以外は、エリクソンの言うことを受け入れ始めたといいます。
そして、最終的には青年を椅子に座らせることに成功するのです。

 

ポイントですが、エリクソンは「~しなさい」という命令調の言葉はひと言も言っていません。
青年は、最初は抵抗していましたが、最終的にはエリクソンの指示を待つようになりました。

 

「状況を変えたいのですよね。椅子に座ってください。」と言うのではなく、相手を承認し、信頼関係を築いていくことが大切ということです。


メタファー

 

メタファーたとえ話ということですが、エリクソンの話しをすると、夜尿症でおねしょに悩む少年に、その原因が膀胱あたりの筋肉のコントロールができていないので、その筋肉をコントロールできるようになることが治療のゴールと考え、その筋肉がうまくコントロールできるようなたとえ話を少年に聞かせます。

 

野球のたとえ話で、ボールを投げるような話をして、筋肉のバランスをとる感覚を与えたり、他のスポーツなどの話しもしましたが、少年が気にしている「おねしょ」という言葉は一度も使いませんでした。

 

しかし、結果として少年のおねしょは治ったのです。
少年に「自分で自分の筋肉をコントロールできる」という暗示が入ったため、おねしょがなくなったのです。