催眠術、習いたい人・かかりたい人

集団催眠

集団催眠とは

 

催眠術ショーで、多くの人が次から次へと催眠術にかかり、まるで魔法にかけられたかのように催眠術の言うがままに操られているシーンをみると、恐ろしいと思う人もいるかもしれません。

 

特に催眠術の場合、ショーなどでパーフォーマンスとして見せる場合、一人の催眠術師が多くの人に催眠術をかけるというようなことが行われることがありますが、多くの人が集団で催眠術にかかることから『集団催眠』と呼ばれます。

集団催眠に利用される集団心理

 

多くの人に催眠術をかけるのは大変だと思われますが、考えようによっては、むしろ一人の人に催眠術をかけるより簡単かもしれません。
なぜならば、集団の場合は『集団心理』というものを利用することができるからです。

 

集団心理は、群衆の中で育っていく群衆特有の心理状態です。

 

アメリカの社会心理学者であるR・H・ターナーは、ある種の感情や観念、行動様式といったものが、暗示にかけられたり模倣したりすることによって、どんどんと人々に感染していき、その暗示が無批判的に受容されていき、集団心理の雪崩状態を引き起こすということを言っています。

 

そして、感情や観念、行動様式が、同一の方向に収束していってしまうというものです。

 

 

催眠術で、近くに何人か催眠術にかかりやすい人がいて、次から次へと催眠術にかかっていくと、「あれ、この催眠術師すごいかも。私かかっちゃうかもしれない。」という心理状態がどんどん伝染していき、催眠術にかかりやすい状態になっていくのです。


集団心理の威力

 

新興宗教の信者では、普通の一般の社会からみると信じられないような行動を取っているというケースもありますが、本人たちは、たぶん自分達は普通であって、一般の人たちがおかしいと思っているのでしょう。
これは一種の集団催眠状態とも言えるかもしれません。もっとも奇妙な行動をとっている信者からしてみれば、一般の人達がむしろ集団催眠にかけられていると思うかもしれません。

 

また、複数の女性を囲ってハーレム状態になっていた男性のニュースもありましたが、暗示にかかりやすい人を先に洗脳状態にしておくことにより、そのグループにいる暗示にかかっていない人も、圧力を感じるようになり、次第に洗脳されていき、そのうち、男性が素敵な人にみえてきてしまい、忠誠心をお互いに競うようになり、どんどんと深くマインドコントロールにかかっていってしまうというのも、を利用したものでしょう。

 

集団催眠だと、かかりが薄い人でも、深くかかっている周りの人の影響を受けて、催眠術にかかっている人たちの集団の中にいるので、どんどんと深い催眠状態に入っていきやすくなるということも考えられます。